原子力システム研究開発事業

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平成19年度採択課題事後評価の結果

原子力システム研究開発事業 −基礎研究開発分野−
若手対象型 事後評価総合所見

研究開発課題名:ゲル状中性子遮へい樹脂材の高耐熱化に関する研究開発
代表研究者(研究機関名):助川篤彦(独立行政法人日本原子力研究開発機構)
研究期間及び予算額:平成19年度〜平成21年度(3年計画)30,897 千円
項目 要約
1.概要及び個別評価 【概要】
既存の原子力システムでは、将来予想される敷地境界の線量限度の低減に伴い追加型遮へい材の設置が必要となる。原子炉容器周辺等の高温環境化で使用可能なゲル状態の流し込み加工が可能な成形自由度の高い中性子遮へい樹脂材を開発し、原子炉等の高寿命化対策に必要不可欠な中性子遮へい技術の開発研究を行う。

【目標の立て方】
  • 定性的な目標は明確であるが、定量的な目標が必ずしも明確になっていない。
【研究開発計画】
  • とりまとめに時間をとりすぎの様に感じられるものの、ほぼ予定通りのスケジュールで進んでおり、計画は概ね適切であったと思われる。
【目標達成度】
  • 平成22年4月に商品化が行えるレジンが開発され、市販を開始したことから目標は十分達成されている。
【研究開発成果】
  • 概ね、目標とするゲル状中性子遮蔽体が開発されていると思われる。試験結果に対する考察、分析をさらに進めてもらいたい。
【研究開発の波及効果】
  • 追加型遮蔽材であることから、軽水炉のオンラインメンテナンスなどへの適用も期待できる。プラントへの適用性について、コストや定検工程面からも明確に評価してもらいたい。
2.総合評価
 評価:A
  • 研究開発という点では、事前準備や実施組織もしっかりしており、また、平成22年4月より開発品の市販を開始しており、優れた業績が挙げられている。今後、得られた成果から、より良い遮蔽材設計へ反映させるための一般的な知見をまとめることが必要と考える
S)特に優れた業績が挙げられている。
A)優れた業績が挙げられている。
B)想定された業績が挙げられている。
C)想定された業績が一部挙げられていない。
D)業績がほとんど挙げられていない。
3.その他
  • 研究開発で得られた知見を整理してデータベース化すること及び積極的な特許等の公表を期待する。

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